Rドロップス開発物語

2014年12月5日

若者に共感されるリユース容器を

環境負荷を科学的に評価すると、廃棄物が発生しないで、エネルギー消費量が少なくCO2の排出量が最も少ない容器は、リサイクルする容器でなく、繰り返し使うリユース容器です。しかし、「環境に良い容器は、どんな容器でしょうか」とたずねると、学生や若い人たちの多くは、ペットボトルである、という答えが返ってきます。
多くの飲料容器がペットボトルになって、若者の生活スタイルに浸透し、スーパーやコンビニエンスストアなどには、ペットボトル専用の回収ボックスが設置されていることから、最も環境に良い容器との印象が定着してしまったようです。
こうした中、リユースびんを若い人たちの身近な飲料容器として親しんでもらおうと開発されたのが「Rドロップス」でした。

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Rドロップスの開発は、びん再使用ネットワークが中心となり、学生や市民団体のメンバーも参加しました。開発のコンセプトは、リユースできるガラスびんでありながら、軽くてスタイリッシュで、手軽に持ち運びできて、繰り返しキャップすることができるスクリューキャップにすることで、ペットボトルに対抗できる、環境に敏感な若い人たちに共感されるリユース容器の開発でした。びんの側面には、環境を象徴するペンギンが刻印されています。
Rドロップスは、試作した飲料でのアンケートでは「おしゃれ」といった評価が多くも若い人に好感されましたが、商品化にいたりませんでした。その理由は、繰り返しキャップすることができるスクリューキャップのリユースびんを使って製造できる設備を持つ飲料メーカーが、非常に少なかったからです。
2008年千葉大学での試飲の様子がテレビ放映されました。

汎用性のある2号の開発へ

そこで、全国の中小の製造メーカーが、共通して使えるRドロップス2号の開発が進みました。2号の開発は、東京のリユースびんの回収業者団体が中心となり、全国の清涼飲料メーカーの団体なども協力しました。
Rドロップス2号は、誰でも自由に使える権利フリーのリユースびんで、ジュースはもちろん、お茶やサイダーにも使えて、輸送用の箱も既存のプラスチック箱が使えるという、とても汎用性の高いリユースびんです。
Rドロップス2号を使って、2012年には、東京の新宿区商店会連合会の「十万馬力新宿サイダー」、福井県池田町の「いけソーダ」、奈良県では、地元の大和茶を使ったお茶飲料「と、わ」は発売され、地域経済の活性化と環境に配慮された商品が誕生しました。さらに2013年には、岡山県で岡山県産のほうじ茶を使った「晴・Re・茶」(はれちゃ)、大阪では大阪撰茶「茶々」(ちゃちゃ)が発売されました。

(2014年12月)

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