びん再使用ネットワーク 設立趣意書(94年4月)

〜環境保全・資源循環型社会の構築を目指して〜

設立の背景

今日、環境問題は、国際政治の主要課題になるほど全人類の関わる深刻な問題となっており、とりわけ先進国の果たすべき役割は重要である。生活協同組合においても、安全な食糧品の共同購入を通して、生産から消費までの廃棄物を少なくするしくみや、環境を保全する活動を続けている。
しかし、廃棄物の処理量は急激に増加し、最終処分場ある埋立地の残余年数は、全国平均7年余という有様である。なかでも、家庭廃棄物中の容器包装の容積率は6割を占めており、廃棄物問題は使い捨て容器問題であるともいわれている。
各生活協同組合がそうした問題意識を持ちながら、包装容器廃棄物を削減するための実践方法を検討する中で、情報交換してきた生活協同組合がネットワークしていくこととなった。
生活クラブ事業連合生活協同組合連合会・生活協同組合連合会首都圏コープ事業連合・生活協同組合連合会グリーンコープ連合・東都生活協同組合の四つの生協は、班を主体とした、共同購入方式とっており、安全性・保存性・リサイクル可能性等の優位性をもったガラスびんを多用してきた。
醤油・日本酒等のびんはこれまでもリサイクル使用されてきたが、さらに対象を広げてリサイクル使用し、廃棄物を減らすための検討が、各々の組織で行われ始めた。

設立の趣旨

こうした、4生協の検討は、リサイクル使用するための物流・洗浄にかかるコストよりも、新びん価格の方が安価となることから、実施を決定するまでに時間をかけ、検討を重ねてきた。
しかし、包装廃棄物を削減する方法として、行政のごみ処理に委ねず、事業者と生活者が自らの責任でリサイクルしていくしくみを作ることが必要であると考え、その実践としてのびんのリサイクルシステムをスタート、あるいは準備している。そして、各々のこの試みが、現在の各々の生協における組織内循環から、他生協・他業界・他地域にも広がり、資源循環型社会システムへの構築につなげていくことを目指している。
そのために、生協を超えてびんの規格統一をはかるために、93年6月、都内3生協(生活クラブ連合会・首都圏コープ事業連合・東都生協)により「リユース瓶規格統一会議」を発足させ、同じ規格びんの共通使用が実現した。そして、リサイクル使用の規格統一びんには「日本ガラスびん協会」の「R」マークを刻印した。
また、生活クラブ連合会・首都圏コープ事業連合・グリーンコープは94年4月「びん再使用ネットワーク」を発足させ、環境事業団よりびんのリユースに関する助成を実現した。
こうした経過から、「リサイクルのしくみ作りのための情報交換」、「びん再使用のしくみを他生協・地域に広げるための調査研究と普及活動」を行うことを目的として、二つの組織を統合し「びん再使用ネットワーク」を設立するものである。