私たちは外出をすると、何かしらの使い捨て容器を利用します。
缶コーヒー、ペットボトル、お弁当の容器、そして割り箸。オフィスなどで紙コップの飲み物を口にすることもあるでしょう。
現在、環境配慮の観点から「リユース」の取り組みが日本で広まっています。
リユースとは再使用を指す言葉ですが、環境負荷を減らすためにあと2つ重要な言葉があります。
ひとつはリデュース。リデュースとはそもそもごみの発生を抑制しようというもので、マイバッグやマイボトルを使用したり、過剰包装をやめる、そして物を長く大切に使う、というのも手法の一つです。
もう一つはリサイクル。これは皆さんも耳馴染みのある言葉だと思いますが、再生利用を指します。リサイクルは廃棄物を新たに原材料や製品として利用することです。
この3つの頭文字を取って3Rと呼ばれ、環境省では、環境負荷を減らす取り組みとして推進しています。
これまでに説明したリターナブルびんは、リユース=再使用できる物のなかで、返却、回収できる仕組みを持ったびんのことです。
ガラスびんは汚れや匂いが付きにくく、リユースに向いた容器ですが、欠点もあります。
それは重さと割れやすさです。
そのため、野外での食事や持ち歩きには必ずしも適した容器ではありません。
そんな時はこの3Rのことを考えてみると良いかもしれません。
環境配慮の大前提はリデュース、まず、ごみを極力生み出さないことが大切です。
リデュースのためには、買い物にマイバッグを使用したり、コンビニ弁当などにもマイ箸を使うなどリユースを意識すると良いでしょう。
そして購入、使用せざるを得ないものはリサイクルができるものか、リターナブルなものかを考えてみましょう。
ただしリサイクル製品の多くは、一度原料、材料に分解される工程がありますので、どちらか選択ができるのであれば、リターナブルの方がより環境負荷が低いと言えるでしょう。
最後に、私がこのコラムを書く前日の外出中の買い物を振り返ってみました。
・移動中のペットボトル飲料(お茶):1本→リサイクルへ
・事務所でのコーヒー2杯:マイカップを使用
・飲食店のお弁当:容器は可燃ごみに、箸はマイ箸を使用
こうして振り返ってみると少しは3Rを意識できているように見えますが、ペットボトル飲料は家でマイボトルに入れてから出かけても良かったですし、昼食もお弁当である必要はなかったので店内で食べていれば、よりリデュースな行動だったでしょう。
皆さんもぜひ一度、食事に関わるものだけでも良いので、1日に購入した商品の3Rを振り返ってみませんか。