リユースびんの豆知識

コラム

ガラスびんのリサイクル

ガラスびんはリユース可能な優れた容器であることはすでに説明しましたが、それは永久に再使用ができるものではありません。
繰り返しの使用で細かな傷が入ったり、欠けてしまったりしたものは再使用できないと判断されリサイクルに回されます。


それではびんのリサイクルとはどのように行われるのでしょうか。


そもそもガラスびんは、リユースびんとワンウェイびんに別れます。
リユースびんはすでに説明した通りです。
ワンウェイびんはリユースの仕組みに乗らないびんの総称で、リサイクル可能なワンウェイびんとリサイクル不可能なワンウェイびんに分けられます。


リサイクル可能なワンウェイびん、そしてリユースができなくなったリユースびんは、自治体の資源ごみとして回収され、種類別、色別に分別されます。その後、リサイクル工場に運ばれて細かく粉砕されてカレットと呼ばれる原料になります。カレットを作る工程では、異物を除去するためにさまざまな選別が行われますが、これらには多くの手作業が伴います。


カレットにされたガラス原料は、7割ほどが再びガラスびんとして生まれ変わります。
びん以外には、アスファルト道路の材料や、グラスウールをはじめとした家の断熱材などとしても加工されています。


びんに再利用されるカレットは、無色、茶色、その他の色に分別されます。一度着色されたガラスはその色を取り除くことが困難なため、無色のびんが最も再利用に向いています。


これらのリサイクルの流れは、主に資源ごみとして回収されたびんが対象になりますが、たとえリユースびんであっても、資源ごみとして自治体に出してしまうとリサイクル用途として回収されてしまいます。
リサイクルとリユース、どちらの環境負荷が低いかというのは、語るまでもないでしょう。


リユースびんを再利用してもらうためには、その仕組みを消費者がきちんと理解し、正しく回収してもらう必要があるのです。
次回はリユースびんの利用方法に注目してみたいと思います。


最後に、残念ながらリサイクル不可能なガラスびんは、消費後に埋め立てごみとして処分されています。ガラスは自然下での分解が非常に難しい素材で、私たち人間が文明を築いている間に、それらが土に還ることはまずないでしょう。
私たちが日々目にするガラスびんのおよそ3割が埋め立てごみとなっているそうです。
なんだか胸の痛む話ですね。
だからこそ、私たちひとりひとりが環境負荷を減らす取り組み=3Rに努めなければならないのです。

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