リユースびんの重要性はここまでに説明しましたが、では実際にはどうやって回収してもらうのでしょうか。
リユースびんを再使用してもらうためには、私たち消費者もいくつかの注意が必要です。
びん再使用ネットワークが提供する生協のRびんを例に説明します。
皆さんがやるステップはとても簡単。
①キャップを外し、プラスチックの包装フィルムがある場合は外す
②びんの内側を軽く水洗いする
(なお、「紙ラベルをはがす」生協や「キャップを取らない」生協など、「回収ルール」の一部は生協ごとに異なります。)
これだけでO Kです。家庭で食器を洗う感覚で問題ありません。
ですが、せっかく回収してもらったリユースびんをきちんと再利用してもらうためには、下記にも注意してみましょう。
●空びんに異物を入れない
Rびんは再使用に問題ない食品を充填することで実現可能になっています。一時的であっても別の食品を入れたり、食べ物以外のものを入れたりしないように注意しましょう。
●傷つけないように丁寧に
ガラスは小さな傷が入るだけでも破損の原因に繋がるため、再利用の条件から外れてしまいます。過度の心配は必要ありませんが、ご家庭の食器を扱うように、丁寧に扱ってあげましょう。とくに、びんの口部や内側がデリケートです。
●使い終わったらすぐに洗う・乾かす
使い終わった容器はすぐに水洗いすれば、簡単に汚れが取れます。さっと洗って、乾かす。これも食器と同じですね。再利用のための仕上げの洗浄は、専門の工場でしっかり処理してくれます。
●無理にキャップを剥がさない
Rびんはキャップを剥がして回収しています。ただし、何が何でも剥がそうとして、刃物や尖ったもので擦ってしまうとびんに傷が入ってしまう可能性も。特にびんの外側に樹脂加工をしている超軽量Rびんは塗膜を傷めてしまうと再利用が難しくなります。できるだけ配慮はした上で、無理せずに配達員さんに回収してもらいましょう。
なお、市販品でリユースしている、ビールびんや一升瓶などもRびんと同じように、丁寧に扱ってあげると良いですね。
リユースびんは、みんなで共有する食器のようなものです。皆さんが手放したびんは、再び誰かの手によって大切に使われています。このびんは今までどんな風に使われてきたのかな?この後どんな人の手に渡るのかな?
日本人が大切にしてきたものを大事にする心が、このリユースびんの取り組みにもある気がしてなりません。