最近、SDGsという言葉をよく耳にします。
SDGSとは『Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)』の略称で、エスディージーズと読みます。
これは国連サミットで2015年に採択されたもので、国連加盟国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標のことです。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
SDGsには17のゴールがあります。
1:貧困をなくそう
2:飢餓をゼロに
3:すべての人に健康と福祉を
4:質の高い教育をみんなに
5:ジェンダー平等を実現しよう
6:安全な水とトイレを世界中に
7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに
8:働きがいも経済成長も
9:産業と技術革新の基盤をつくろう
10:人や国の不平等を無くそう
11:住み続けられるまちづくりを
12:つくる責任 つかう責任
13:気候変動に具体的な対策を
14:海の豊かさを守ろう
15:陸の豊かさも守ろう
16:平和と公正をすべての人に
17:パートナーシップで目標を達成しよう
これらのゴールにはそれぞれ具体的な目標が設定され、それらすべてで169ものターゲットが掲げられています。
先進国の日本ではその多くを達成しているようにも感じますが、例えば貧困問題をとってみても日本の子供の実に7人に1人が相対的貧困状態にあると言われています。
これらの目標の根底にあるのは、環境を守るためで、そして人間の尊厳を守るためでもあります。
今までにわたしたち人類は多くの自然を切り崩し、発展を成し遂げてきました。しかしながら近年、自然環境が崩れてきたことによる災害や気候変動が顕著に現れてきています。
台風の大型化、ゲリラ豪雨などの異常気象、温暖化、などはすべて自然環境が変化したことにより生まれたものです。
残念ながら、わたしたちにはまだ、それらをひとつひとつ物理的に解決する手段を持ちません。環境は地球すべての繋がりによって生まれた結果であり、その因果関係を紐解くことはできないからです。私たちにとって有益ではない動植物も、環境の上では何かしら役割があるのです。
そうした人の手では取り戻せない地球環境を守り、世界中の人々が平等に平和を享受するためにSDGsが生まれました。
日本政府も、2016年12月の第2回「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部会合」(本部長:内閣総理大臣)で、感染症対策や難民支援、女性の活躍推進等に数十億ドルを支援することとし、2021年12月の第11回会合では「SDGsは、新型コロナウイルス感染症、気候危機という未曾有の危機を乗り越える上で重要な羅針盤である」と表明されています。
日本人が昔から続けてきたリユースの活動もSDGsの達成に貢献する取組みのひとつです。
持続可能な循環型社会に向かうために、わたしたちとその未来を守るために、それぞれが今できることから始めてみませんか。
このリユースびんの取り組みが、皆さんのSDGsを考えるきっかけになったら嬉しく思います。