リユースびんの豆知識

コラム

ガラスびんのRマークと環境配慮製品の見分け方

わたしたちが環境負荷の低減に努めるためには、使用後の製品の適正な処理が大切なことはこれまでに書きました。特にガラスびんはリユース可能な資源であり、リユースかリサイクルか、その違いは大きなものです。


消費者がその判断を容易にするデザインとして「Rマーク」があります。Rマークは、日本ガラスびん協会が「誰でも使える開放型のリユースびん」と認定したびんに刻印されるマークです。
リユース可能なびんにこのRマークが表示されることで、ガラスびんを使用する消費者、回収に関わる事業者や行政関係者が、一目見て識別できるようになります。
Rマークの表示はびん本体の肩部や底部に直接エンボス加工されています。


Rびんには、さらに環境配慮をした超軽量Rびんがあります。超軽量Rびんは、従来のガラス瓶より、薄く軽量に作りながら、びんの外側表面にごく薄い樹脂コーティングを施すことで、従来のガラスびん以上の強度と耐久性を持たせ、また軽量化により消費者や事業者の扱いを容易にしています。


超軽量Rびんは、従来のRびんと比べると500mlでは重量が40%軽量化、CO2排出量は25%減、設計強度は70%以上UPと、ガラスびんをさらに優秀な環境配慮製品に改良しています。


またリユースできない食品容器でリサイクルが可能なものには環境ラベルの表示が義務付けられています。
それらは、スチール、アルミ、ペットボトル、プラスチック製容器、などのマークがあり、どれも矢印の記号と素材名がデザインに入っており、一目でリサイクルが可能なこと、そして素材の種類がわかるようになっています。
食品以外にも、身の回りには電池や自動車など、さまざまな環境ラベルの表示があります。


そうしてリサイクルされた原料を使用した製品にも、環境ラベルがあります。グリーンマーク、再生紙使用マーク、牛乳パック再利用マーク、ペットボトルリサイクル推奨マークなどです。
ガラスびんでは「エコロジーボトルマーク」がリサイクルカレットを原料としたびんに表示されます。


それらのリユースやリサイクルができないものでも、環境配慮され作られたもの、環境保全に役立つ製品には、以前のコラムにも書いたエコマークが表示されます。


改めて身の回りを見てみると、さまざまな環境ラベルが製品に表示されていることに気づきます。
わたしたちが製品を購入する際には、Rマーク、各種リサイクルマーク、そしてエコマークがあるものを優先的に使用することで、環境保全や循環型社会への貢献が可能となります。
もちろん、大前提としてごみを出さない=リデュースの配慮をした上で、もし皆さんが何か製品を買うときには、環境ラベルの表示に注目してみてはいかがでしょうか。

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