リユースびんの豆知識

日本では現在、さまざまな環境への取り組みが行われていることは、他のコラムでも紹介してきました。リデュース、リユース、リサイクル、この3Rを推進することで、循環型社会へと未来を変えていこうというものです。


その中でも容器包装リサイクル法を中心とした法令は、今や多くの人に環境資源を意識させるきっかけになりました。


しかしこれには課題もあります。
容器包装リサイクル法は、消費者に「分別排出」、自治体には「分別収集と選別保管」、事業者には「再商品化」の役割が位置づけられています。


これらは一見、うまく環境対策に貢献できているように思えます。
しかし実際には、リサイクルに必要な総費用のうち15%ほどしか、容器包装を選択する事業者の製品価格に内部化されていないため、商品形態が依然と変わらないまま生産され、それにより消費者は分別の手間だけが増え、自治体には分別収集の負担が生まれる、という大量生産、大量リサイクルという悪循環が生まれてしまいました。


もちろんリデュースもリサイクルも、環境に意識を向けた行動であることは間違いありません。しかしリサイクルは排出されたごみを減らす取り組みで、ごみの排出量そのものを減らすことには、僅かな影響しか与えることができません。


現在、そんな社会構造を変えるために、容器包装リサイクル法を見直そうという運動も起きています。今まで自治体が負担していた「分別収集と選別保管」の費用を事業者にも負担させることで、事業者が容器包装を見直すことができるようにしようというものです。
これにより事業者は容器包装の簡易化や合理化が必要となり、発生抑制=リデュースが推進されることが期待されています。

また消費者の行動にも変化が期待できます。現在は商品を買っても買わなくても、自治体の「分別収集、選別保管費用」を納税者全員で一律に負担している状況です。
しかし商品原価に分別収集、選別保管費用を含ませることで、リサイクルが必要な商品を買った人にだけ負担が生まれるようになり、消費者ひとりひとりの環境意識が目に見える形で現れるようになります。


わたしたちがごみを減らすことに繋がる行動は身の回りにたくさんあります。
例えばレジ袋を使わずマイバッグを使う、マイ箸やマイ傘袋を使う、という行動は、リデュースであり、リユースでもあります。


ではリユースびんではどうでしょうか。わたしたちがリユースびんを使用し、返却をしたとします。回収の仕組みがある場合には自治体の回収・選別負担は生まれせん。そして繰り返し使われることで、新びんの発生を抑えることができます。使用限度を超えたり、再使用ができなくなった場合でも、リサイクルすることができます。
もちろん、ガラスびん以外のすべての包装・容器素材がこの仕組みで活用できるわけではありません。
しかしながら『リデュース、リユースを中心に商品が使用され、最終的な受け皿としてリサイクルが待っている』この考え方がこれからの循環型社会を目指す取り組みには肝要なのではないでしょうか。


3Rからリサイクルを除いた2Rへ、わたしたちが意識し行動することで、より良い循環型社会に変えることができるのです。


家庭のごみが減ることは、悪いことでないどころか不思議と気持ちが良いものです。わたしたちのちょっとした行動が無駄にならずに環境対策に繋がる、そんな生活が当たり前になる未来が、もうすぐそこまで来ているかもしれません。

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